看護師の仕事を理解しよう!(看護師の仕事を理解するための5つの言葉)

看護師の業務は大きく3つ

看護師の看護業務と聞いてまず思い浮かべるのが、「ケア」と「処置」だと思います。入院患者さんのなかには、体の自由が利かず、お風呂に入ることができない人も多いので、清潔な蒸しタオルで全身を拭きます。この清拭をはじめ、洗髪、食事の介護、おむつの交換など、日常生活の援助を行うのが「ケア」です。

そして、「処置」とは、注射や点滴、経管栄養の管理、人工呼吸器の管理、ドレーンカテーテルの管理などです。どんな症状の患者さんを担当しているのか、何病棟の担当なのかによって、必要な処置、行う処置は変わります。

このケアと処置に加えて、もう一つ重要なのが、「観察」です。ケアをしながらも、処置をしながらも、患者さんの状態を観察して異常がないか、早期に発見することが、看護師の重要な役割の一つです。

このほか、記録をとったり、スタッフ間で情報を共有したりといった間接業務も、実は看護師にとって、重要な仕事なのです。



看護師の仕事を理解するための5つの言葉

(1)環境整備
シーツのしわを伸ばして、落ちている髪の毛を拾い、ゴミ箱を片付けて、ベッドの上、病室内をきれいにする。「ホテルのベッドメーキングと同じ?」と思うかも知れませんが、重要な違いは、看護師の環境整備の場合、患者さんが安全に過ごせるように整えるということです。そのためには、日ごろからの観察が欠かせないのです。

(2)バイタルチェック
「バイタル、正常です!」というようなセリフを医療ドラマで耳にしたこともあるのではないでしょうか。「バイタル(Vital)」とは、生気に満ちている様子のことで、バイタルチェックとは、つまり、生きている状態を示す指標のことです。体温、呼吸、脈拍、血圧といった基本的な測定のことを指します。

(3)体位変換
入院している患者さんのなかには、自分で体を動かすことができない、寝返りを打てないという人も、ずっと同じ姿勢で寝ていると体が痛くなったり、ある一部分に負担がかかって皮膚が圧迫され、傷つくことがあります。それを防ぐために、体の向きや体勢を定期的に変えてあげることも、重要なケアなのです。

(4)温度表
バイタルサインの観察経過をグラフ化したもの、検査、治療、食事、排便・排尿、身長、体重など、患者さんの状態を経時的に記入した、「経過記録」のことです。患者さんの状態の推移を簡単に把握できる記録です。体温は、青いグラフで、脈拍は赤いグラフでというように、パッと見てわかるようになっています。

(5)申し送り
病棟看護師は交代勤務なので、当然、同じ看護師が入院患者さんをずっと看ることが出来ません。そのため、その日にあったこと、気を付けなければいけないこと、患者さんの状態、今後の治療予定などを、引き継ぐスタッフに伝えます。ただし、申し送りの時間は限られているので、ポイントを絞って、かつ、必要事項をもらさず伝えることが大切です。

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