呼吸ケア指導士【呼吸器】~看護師の資格~ 合格率 難易度 メリット 2023 2024 認定費用 過去問題集 試験はある?

(1)呼吸ケア指導士とは 呼吸ケア指導士の目的

呼吸ケア指導士は、呼吸器の機能を維持するために必要な正しい呼吸法や運動を指導する専門家です。主に、呼吸器疾患や睡眠時無呼吸症候群などの患者さんに対して、正しい呼吸方法や運動を指導することで、患者さんの症状改善や生活の質の向上をサポートします。

呼吸ケア指導士は、呼吸器疾患に特化した看護師や理学療法士、呼吸器生理学に詳しい臨床検査技師などが、専門的な知識と技術を持っていることが求められます。また、患者さんに合わせたプログラムを作成し、定期的にフォローアップを行うことで、患者さんの健康管理をサポートする役割も担います。呼吸障害をもつ人々の継続的ケアをチーム医療の中で実践するべく、呼吸ケアに関する最新の基礎的知識と臨床的技術を取得し、地域において指導的な役割を担います。




(2)呼吸ケア指導士資格試験(年に何回?)

呼吸ケア指導士資格は、一般社団法人日本呼吸器ケア・リハビリテーション学会が認定する資格で、年に1回認定の機会があります。試験はありません。継続して3年以上本学会の会員であり(会費納入が継続されていること)、所定の研修単位(50単位以上)を取得し、認定委員会で認定されれば呼吸ケア指導士と認定されます。また、初級・上級コースを設けてスキルアップをはかれるよう計画されています。研修単位は学会で認定する講習会、学術集会への参加、発表、学術論文の発表などによります。



(3)呼吸ケア指導士の認定資格

①日本呼吸ケア・リハビリテーション学会会員で、会員歴が3年以上
②医師・歯科医師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、栄養士・管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士、歯科衛生士、臨床工学技士、臨床検査技師、介護福祉士、その他、呼吸ケア指導士認定委員会が認めた者。

(4)呼吸ケア指導士の認定者数

一方で、厚生労働省による「平成30年度 医療の質・安全の向上に関する総合的支援事業実施計画書」によると、2018年度には約14,800人の呼吸ケア指導士が認定されており、認定者数は増加傾向にあることが示されています。

(5)呼吸ケア指導士の合格率

厚生労働省が実施する呼吸ケア指導士の合格率については、公式に発表されているデータがありませんが、過去の実績からは、60〜80%程度の合格率が報告されています。

(6)呼吸ケア指導士の認定に必要な費用(受験費用、審査料、講習会受講料等)

10,000円程度(認定審査料)

(7)呼吸ケア指導士資格取得の難易度

呼吸ケア指導士の資格取得には、一般社団法人日本呼吸器ケア・リハビリテーション学会の認定が必要です。呼吸ケアに関する最新の基礎的知識と臨床的技術が必要であり、実践的な経験が求められます。看護師国家試験よりも合格率が低いということもあり、難易度としては低くはない資格です。

(8)呼吸ケア指導士資格取得のメリット

呼吸ケア指導士の資格を持つことには、以下のようなメリットがあります。

1. 専門的な知識と技術を持っていることが証明される
呼吸ケア指導士は、国家試験に合格しているため、呼吸器疾患に関する専門的な知識や技術を持っていることが証明されます。これにより、医療現場や福祉施設などで、専門的な知識や技術を求められる場合には、信頼性の高い対応ができます。

2. 患者さんにとって安心感がある
呼吸ケア指導士は、呼吸器疾患に関する専門的な知識や技術を持っているため、患者さんにとって安心感があります。また、呼吸ケア指導士は、患者さんの呼吸器疾患に合わせた適切なケアを提供することができます。

3. 職業的なスキルアップが期待できる
呼吸ケア指導士は、医療や福祉などの専門的な分野での職業的なスキルアップが期待できます。また、呼吸ケア指導士の資格を持っていることで、新しい職場での就職や転職の際にも、有利なポジションを狙うことができます。

4. 専門的な人脈が形成される
呼吸ケア指導士の資格を持っている人たちとの交流ができるため、専門的な人脈が形成されます。これにより、新しい情報や技術の習得、職場での問題解決などに役立つことが期待できます。

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