新生児蘇生法インストラクター NCPRインストラクター【救急】 ~看護師の資格~ 合格率 難易度 メリット 試験日程 2023 2024 2025 受験費用 Web 申し込み方法 年に何回 有効期限

(1)新生児蘇生法(NCPR)インストラクターとは 新生児蘇生法(NCPR)インストラクターの目的

NCPR(新生児蘇生法)専門コース・インストラクターは、新生児の心肺停止時に必要な適切な蘇生法を指導するための資格を持った専門家です。この資格は、日本小児科学会や日本新生児周産期医学会などが認定するもので、医師や看護師、助産師、救急救命士など、医療従事者が対象となります。

NCPR専門コース・インストラクターは、新生児の心肺停止時に必要な正確な評価、適切な手技や装置の使用、チームワークの重要性などについて、実践的な指導を行います。また、NCPRの最新の知見に基づく情報や技術を学ぶこともできます。

NCPR専門コース・インストラクターの役割は非常に重要であり、新生児の命を救うための適切な蘇生法を広めることで、地域医療の質の向上に貢献しています。

2007年、「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが立ち会うことができる体制」を確立するために、新生児蘇生法(NCPR)普及事業がスタートしました。新生児蘇生法(NCPR)インストラクター資格の認定は、日本周産期・新生児医学会が中心となって実施しています。




(2)新生児蘇生法(NCPR)インストラクター資格試験(対象者、日程、年に何回?)

対象者は、周産期医療従事者で、全国の病院で随時開催されています。
3年に1度の更新手続が必要です。なお更新の条件として、有効期限内に、公認講習会において3回以上のインストラクターもしくは開催責任者を担当しなければなりません。




(3)新生児蘇生法(NCPR)インストラクター資格取得の受験資格

新生児蘇生法インストラクターの資格を取得するには、下記4つの条件を満たしている必要があります。

1. 「専門コース」の修了認定者であること

2. 最新のガイドラインを履修済みであること

3. 公認講習会におけるインストラクター補助実績が2回以上あること
(内、1回は専門Aコース必須)

4. インストラクター1名以上の推薦があること

(4)新生児蘇生法(NCPR)インストラクターの認定者数

認定者数:7,285名(2021年度)
出典:日本周産期・新生児医学会

(5)新生児蘇生法(NCPR)インストラクターの合格率

2021年度の受講者数15,151に対して、認定者数は7,285名なので、48%でした。

(6)新生児蘇生法(NCPR)インストラクターの認定に必要な費用(受験費用、審査料、講習会受講料等)

新生児蘇生法「専門」コース講習会・筆記テスト
受講料:5,000~10,000円程度(講習会により異なる)
認定料:8,000円

新生児蘇生法「専門」コースインストラクター養成講習会・筆記テスト
受講料:14,000円
別途、「インストラクターマニュアル(4,000円税抜)」の購入が必要。

資格更新
・日本周産期・新生児医学会員の医師および助産師、看護師、その他コ・メディカル:5,000円
・学会非会員の医師:10,000円

(7)新生児蘇生法(NCPR)インストラクター資格取得の難易度

NCPR専門コース・インストラクターの資格取得には、一定の難易度があります。具体的には、以下のような条件を満たす必要があります。

医療従事者であること(医師、看護師、助産師、救急救命士など)
NCPRコースの修了証明書を持っていること
NCPR蘇生法を含む新生児周産期の専門知識を持っていること
NCPR専門コース・インストラクター養成講座に参加して、修了試験に合格すること
上記の条件を満たすことが必要であり、特に3番目の条件は、新生児周産期の専門知識を持っていることが求められるため、一定の学習と経験が必要です。

ただし、NCPR専門コース・インストラクター養成講座は、日本小児科学会や日本新生児周産期医学会などが開催しており、多くの医療従事者が受講しています。また、養成講座では、NCPR蘇生法の理論や実技について、実践的な指導を受けることができます。したがって、十分な学習と実践を行えば、資格取得は可能と言えます。

(8)新生児蘇生法(NCPR)インストラクター資格取得のメリット

NCPR専門コース・インストラクターの資格取得には、以下のようなメリットがあります。

新生児の命を救うための正確な蘇生法を指導できる:NCPR専門コース・インストラクターは、新生児の心肺停止時に必要な正確な評価や適切な手技、装置の使用、チームワークの重要性などを指導できます。これにより、新生児の命を救うことができるだけでなく、地域医療の質の向上にも貢献できます。

専門知識の向上:NCPR専門コース・インストラクターの養成講座では、NCPR蘇生法を含む新生児周産期の専門知識が学べます。また、最新の情報や技術も学ぶことができるため、医療従事者としての専門性を高めることができます。

コミュニケーション能力の向上:NCPR専門コース・インストラクターは、複数の医療従事者とチームを組んで蘇生を行う必要があります。そのため、コミュニケーション能力を向上させることができます。

職場での評価向上:NCPR専門コース・インストラクターの資格を持っていることは、職場での評価向上につながる場合があります。また、地域医療に貢献することで、地域からの信頼を得ることができる場合もあります。

以上のようなメリットがありますが、最も大きなメリットは、新生児の命を救うことができることです。NCPR専門コース・インストラクターの資格を持つことで、新生児の蘇生に必要なスキルや知識を習得し、実践的に活用することができます。

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