【看護記録の書き方の基本:経過記録 -5.2-】フォーカスチャーティングの書き方の基本 POS FDAR データ フォーカス アクション 反応

看護師が書くPOS(問題指向型システム)の考え方に基づいた看護記録には、「フォーカスチャーティング」という記録方法もあります。

フォーカスチャーティングとは、フォーカスを自由に記載し、情報・実施・反応を順序立てて記載する記録のことです。

本記事では、フォーカスチャーティングの書き方の基本やFDARとは何かなどについて、ご説明します。

看護記録など、看護の基本を学んでいる看護師の方や、看護学生の方に、少しでも参考になれば幸いです。




(1)フォーカスチャーティングの形式

フォーカスチャーティングでは、SOAP形式と同様にPOSで書きます。

看護ケアと患者の反応が明確になる記録方法です。

DAR形式を用いて記録します。

(2)FDARとは何か

FDARとは、F(Focus)、D(Data)、A(Action)、R(Response)の頭文字を取ったもので、フォーカスチャーティングのDARという意味です。

それぞれの意味は以下の通りです。

①フォーカス(Focus)とは

フォーカスチャーティングにおけるFDARとは、患者の問題点のことです。

フォーカス(Focus)は、「焦点」という意味があります。簡単に言えば、は何の内容のタイトルという捉え方で大丈夫です。

この部分には、いま患者が抱えている問題や患者の症状、看護師のケア内容や治療、処置など、様々なものが当てはまります。

ベテランナースからのアドバイス

SOAP形式では看護問題(看護診断)がタイトルと決まっていましたが、フォーカスチャーティングでは、それにとらわれないという点が違います。

②D:データ(Data)とは

データとは、フォーカスに関する情報のことです。

主観的な情報や客観的な情報、どちらもここに当てはまります。

フォーカスに関連する内容であれば、どんなことでも大丈夫です。

③A:アクション(Action)とは

アクションとは、何をしたかです。

フォーカスに対して、どんなケアや処置を行ったのかを書きます。

また、今度どのような看護を提供していいくのか、どのような計画にするのかについても、ここに記載します。

④R:反応(Response)とは

反応とは、どうなったのかです。

アクションで患者に行ったケアや処置の結果、患者からどのような反応が得られたのかを書きます。

投与した薬剤の硬化が発現するまでに数時間かかるなど、反応が得られるまでに時間がかかる場合は、すぐに書かなくても構いません。

(3)フォーカスチャーティングのメリット(良い点)

フォーカスチャーティングのメリット(良い点)は以下です。

・フォーカスで取り上げる内容に柔軟性があり、自由な観点で記録が出来る。

・看護記録の内容とその反応について書くため、ケアにおける一連の流れが把握しやすい。

(4)フォーカスチャーティングのデメリット(悪い点)

フォーカスチャーティングのデメリット(悪い点)は以下です。

・フォーカスで取り上げる内容が人によって異なるため、他の日との比較がしにくい。

・新人とベテランでは、フォーカスにおける適切性の差が大きくなる場合がある。

・フォーカスを当てる箇所により、記録の数が増えやすい。

SOAP記録とフォーカスチャーティングの関係

SOAP記録の構成要素は、S(Subjective Data)、O(Objective Data)、A(Assessment)、P(Plan)ですが、さらに、I(Intervention: 介入)、E(Evaluation: 評価)を加えたSOAPIEとする場合もあります。

フォーカスチャーティングとは次のような関係にあり、SOAPからフォーカスチャーティングへの移行は比較的容易にできます。

SOAP(IE) フォーカスチャーティング
S(主観的データ):Subjective Data
O(客観的データ):Objective Data
D(データ):Data
A(アセスメント):Assessment F(フォーカス):Focus
P(計画):Plan
I(介入):Intervention A(アクション):Action
E(評価):Evaluation R(反応):Response

ベテランナースからのアドバイス

フォーカスチャーティングでは、SOAP形式と同様にPOSで書きます。

看護ケアと患者の反応が明確になる記録方法です。

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[看護記録の書き方の基本シリーズ:これであたなも看護記録がすばやく簡単に書ける!]

【1】看護記録とは・電子カルテとは? IC記録と情報開示 概要、基本的な書き方、使い方を学ぼう
【2】電子カルテの使い方 簡単な申し送りのコツ
【3】基礎情報・看護問題リスト・看護問題(看護診断)
【4】看護計画の基本的な書き方 目標の立て方 作成方法 クリニカルパスとは 看護問題 患者目標 観察計画
【5】経過記録の書き方 看護師が経過記録を書く方法 こつ テクニック 記載例
【5.1】SOAP(ソープ)の書き方の基本 POS 主観的データ 客観的データ アセスメント
【5.2】フォーカスチャーティングの書き方の基本 POS FDAR データ フォーカス アクション 反応
【5.3】経時記録の書き方の基本 方法 こつ テクニック
【6】看護サマリーの書き方 看護師が看護サマリーを書く方法 こつ 記載例 項目
【7】看護記録の書き方のルール 簡単に書く方法 ルール こつ 記載例 項目 サインの方法 署名方法
【8】IC記録 カンファレンス ムンテラ 口頭指示 ヒヤリハット(インシデント) 事例

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